「どうしてもやる気が出ない…」
そんなとき、どうしていますか?
私は在宅ワークの時間が増えてから、いつのまにか、やる気が出ない・気力が出ない・集中力が続かない…という状態に見舞われるようになりました。
そんなとき、「やる気と姿勢は関係する」という情報をネットで発見!
本記事では、私と同じように「やる気が出ない」と悩む方に向けて、私自身の体験も交えながら、「姿勢とやる気の関係」の情報の共有と、「1日3分でできる簡単な姿勢を正す習慣のすすめ」をご紹介します。
やる気が出ない原因は「姿勢」にあった?
やる気がないのに無理にデスクに向かっていると、ますます気持ちが落ちていく。
そんな状態になった自分を、私は「自分の意志が弱いから」「モチベーションが低いから」と思いこんでいました。
やる気のなさの原因は、自分の心にあると思っていたのです。
そんなとき、「姿勢がやる気(気分)に大きく影響している」という情報をキャッチ。
試してみようと、実際に生活の中で姿勢を良くする行動を起こすようになってから、次第に次のことをリアルに感じるようになっていました。
「背中を丸めて下を向くと、気分も沈みやすい」
「逆に胸を開いて背筋を伸ばすだけで、自信が戻ってくる」
研究が実証│「姿勢」と「やる気」の関係
姿勢が「やる気」「心」に影響していることを実証した研究を集めました。
この内容を知ると、きっと「姿勢」の大切さに興味が持てるはずです。
1. ニュージーランドでの研究│猫背姿勢と背筋を伸ばした姿勢による気分への影響
研究内容
74名の参加者に対し、テープで背中の姿勢を調整(猫背姿勢 vs. 背筋を伸ばした姿勢)した上で、ストレス課題(読文・スピーチ)を実施。
その後、気分・自尊心・ストレス反応などを評価しました。
主な結果
- 背筋を伸ばした姿勢でストレス課題に取り組んだ参加者は、意欲・高揚感・強さが向上し、自尊心も上昇。さらには社会的不安や否定的感情が減少。
- これにより、ストレスに直面した際に背筋を伸ばした姿勢で座ると、猫背の姿勢に比べて、自尊心を維持し、ネガティブな気分を軽減し、ポジティブな気分を高めることがわかりました。
▶▶🔗研究参考サイト:PubMedTIME
2. うつ傾向のある人への効果│正しい姿勢で気分と疲労が改善
研究内容
ニュージーランドのオークランド大学の研究チームは、軽度〜中程度のうつ症状がある参加者61名を対象に、通常の姿勢と背筋を伸ばした姿勢に分け、社会的ストレス課題を実施。
感情や疲労度を比較しました。
うつ病の参加者がストレスの多い作業を行う際、姿勢を変えることで、ネガティブな感情や疲労を軽減できるかどうかを検証した研究です。
主な結果
- 背筋を伸ばした直立姿勢をとることで、ポジティブな感情が高まり、疲労が軽減され、自己言及が減り、他への関心が増す傾向が見られました。
▶▶🔗研究参考サイト:PubMed
3. 大学生のエネルギーに関する姿勢の影響│猫背歩行 vs. スキップ歩行
研究内容
サンフランシスコ州立大学は、平均年齢23.7歳の大学生110名に対し、「猫背で歩く」「手足を対角に動かしながらスキップする」動作をそれぞれ2〜3分間試してもらい、主観的エネルギー(気力)の変化を評価しました。
主な結果
- 猫背で歩いた後はエネルギーが著しく低下
- スキップ歩行後はエネルギーが著しく増加
- 抑うつ傾向が高い20%のグループほど、猫背後のエネルギーの低下傾向が強かった
▶▶🔗研究参考サイト:ResearchGate
研究のまとめ
「背筋を伸ばすだけで気持ちが軽くなる」
…最初は都市伝説?のようにも思えた情報でしたが、調べてみると、すでに数々の研究がその事実を裏付けてくれていました。
ニュージーランドの研究では、胸を張って座る姿勢は、自尊心や意欲を高め、ネガティブ感情を減少させると報告しています。
また、うつ傾向のある方を対象にしたオークランド大学の研究では、背筋を伸ばした直立姿勢を意識するだけで、ポジティブ感情が増え、疲労感が軽減したという結果が。
加えて、大学生を対象とした別の実験では、猫背で歩くとエネルギーが低下し、スキップのような動きではエネルギーが増加したことが明らかになっており、姿勢を変えるだけで心の状態にすぐ作用する可能性が示されました。
体験談|姿勢を正してみたら、私の心はどう変わったか?
研究報告を調べてみて、「自分の姿勢を見直したら、もっとやる気が出るかも…」という期待を抱くようになったのは、いうまでもありません。
それからは椅子に座っている仕事中も、仕事以外の日常生活の中でも、姿勢を正すことを心がけるようにしました。そして何日か過ぎた頃、感じたことがあります。
「猫背のときって、呼吸が浅くなっている」
パソコンに集中していると、首が前に出て、しかも腰が曲がる姿勢になっていたので、胸が押しつぶされて、息が浅くなっていることに気づけました。
呼吸が浅くなると、酸素が脳に届きにくくなります。
そうなると、頭はぼんやりするだろうし、やる気・気力は低下していくはず…と、腑に落ちたのです。
さらに悪い姿勢をリセットし続けていくと、
- 朝のやる気が出やすくなった
- 気分の落ち込みが長引かなくなった
といった変化がありました。
姿勢を整えると得られた3つのメリット
まとめると、私の場合は特に以下の3つが大きな変化がありました。
-
集中力が続く
呼吸が深くなり、頭がスッキリする。
そのためか、集中力が継続しやすくなる。 -
ポジティブになれる
胸を開くと自然と前向きな気持ちになる。
また、落ち込みが軽減する。
朝からやる気も出るようになった。 -
疲れにくい
余計な筋肉の緊張が減り、体も軽くなる。
肩こりなどが緩和された。
やる気を高める「姿勢リセット」のポイント&【習慣】にするコツ
立ち姿勢の整え方
2:重心をかかとから土踏まずに移す
3:胸を軽く開き、肩をストンと落とす
これだけで「地に足がついた」感覚になり、気持ちが安定しました。
座り姿勢の改善方法
私が実際に試して効果を感じた、シンプルな姿勢リセット法を紹介します。
→ 背もたれに頼らず、お腹を引き上げるイメージで。
2:両腕を大きく伸ばして深呼吸
→ 30秒だけでも脳に酸素が届き、気分が変わります。
3:ときどき立ち上がって背伸び+肩回し
→ 血流が良くなり、体のだるさがスッと軽くなる感覚。
それぞれ30秒〜1分でできるので、すべてトライしても長くても3分ほど。
気持ちが沈んだら「まず姿勢から」と決めて実行しています。
姿勢リセットを【習慣】にするコツ
日常的に姿勢を整えると気分の安定につながります。
姿勢サポートグッズ(椅子やクッション)で骨盤をサポートする。
椅子やクッションを活用すると、良い姿勢を意識しやすくなります。
骨盤が立ち、自然と座る姿勢がまったく違ってきます。クッション性もあるので、疲れませんよ。調剤薬局などにサンプルとして置いてある、あのクッションです。
Amazonには、Amazonオリジナルカラーもあり、色の選択肢が多く、好みが選べます。
Amazonで見る(PR)⇒
45分作業したら、一度立ち上がって肩を回すと、マイルールを決めておく。
ほんの30秒でも、集中力が戻ってきます。
他にも、
*仕事開始時やメールを送り終えた後などに、必ず姿勢を正す
*コーヒーを一口飲むたびに姿勢をリセット
…など、自分が楽しく習慣化しやすいマイルールを決めてみましょう。
このほうが意外と習慣化しやすいんです。
スマホアプリや付箋で「背筋!」と自分に合図を出す。
私は気分が落ち込んでしまったときは、あえて胸を張って深呼吸するようになりました。
これだけでも少しは気持ちが軽くなるように感じます。
よくある質問(FAQ)
Q1: 姿勢を正すだけで本当にやる気が出ますか?
私のように、すぐに効果を実感する人もいれば、少しずつ変化する人もいると思います。
姿勢と呼吸は密接に関係しているので、姿勢を良くすることで、深い呼吸がしやすくなること自体が、メリット大です。
Q2: 良い姿勢を続けるコツは?
実際にやってみると、いつの間にか姿勢が悪くなっていることはよくありました。
いろいろと工夫をして、クッションを挟んだりしていましたが、私の場合は、姿勢を正して座ることができる椅子を購入しました。
「無理なく良い姿勢を保てる環境」を作ったところ、良い姿勢をキープできる時間が増えました。
Q3: やる気が出ないのは、姿勢だけの問題なの?
原因は、他にもあります。
例えば、
*完璧主義、自己否定、将来不安などの「心理的要因」
などが考えられます。
「やる気が出ない」というのは、誰にでも起こる自然な現象です。
だからこそ、まずは!!
悪い姿勢をリセットしてみることをおすすめします。
「脳と気持ち」が切り替わる「姿勢リセット」を、小さな習慣にしてみてください。
まとめ|やる気が出ないとき、試しに姿勢から整えてみよう
やる気が出ないのは「気持ちの問題」だけではなく、姿勢が影響していることがあります。
胸を開いて背筋を伸ばすだけで、呼吸が深くなり、脳が活性化し、気持ちも切り替わることがわかっています。
私自身、姿勢を意識するようになってから「やる気が出ない時間」が短くなりました。
まずは1日3分の姿勢リセットから始めてみませんか?

今日から背筋を伸ばす習慣を試してみませんか?
深い呼吸を意識しながら。
想像以上に、なにかが変わり始めるかも。