「すべての悩みは、対人関係の悩みである。」
─ アルフレッド・アドラー(心理学者)
アドラーのこの言葉を知って、深く納得した日のことを覚えています。
職場、家族、友人、町内、SNS、…どこにいても、人とのつながりがある現代だからこそ、悩みもつきません。
この記事では、人間関係のストレスで苦しんでいた私の心に、良い刺激を与えてくれた、世界の偉人や有名人たちの「言葉」「名言」を紹介します。
これは、人間関係でストレスを感じている人へ向けた、“正しさ”を教える内容ではなく、“ラクになれるヒント”を探す内容です。
あなたの心をふっと軽くしてくれる、言葉に出会えるかもしれません。
<記事の内容> *私の体験|人間関係のストレスで心も体も限界だった *ラクになるヒント|人間関係のストレスを解消する偉人の言葉たち *人間関係がラクになる、小さな心の変化 *よくある質問(FAQ) |
私の体験|人間関係のストレスで心も体も限界だった頃
頭から離れないつらい出来事が、体調にまで影響したリアルな体験談
今でこそ「心をラクに暮らしている」と感じられるようになった私ですが、実は人間関係のストレスから、心も体もボロボロになった時期がありました。
ある日突然、思いもしないようなトラブルに巻き込まれ、相手にとてもショッキングな行為をされたことで、体の震えが止まらなくなりました。
そしてそれ以降は、相手とその周りの人たちから距離を置かれるようになり、無視されたり、陰口を言われたりと、まるで“いじめ”のような空気の中に置かれるようになったのです。
私の頭の中は、ショッキングな光景が何度もよみがえってくる、フラッシュバックが止まらず、心も頭も休まることがなくなっていきました。
そして同時に「なぜ、こんな理不尽なことを平気でできるのか」という怒りが収まりませんでした。
やがて不眠、めまい、動悸、発作といった体の不調も現れだして…。
「このままじゃ、私、壊れてしまうかもしれない」と思い、勇気を出して心療内科へ行き、カウンセリングも受けました。
自分の何が悪いのかを知りたくて、いろんな本も読みました。
そんな中で、出会ったいくつかの「言葉」が、心の深いところに刺さって印象に残っていきました。
それは、「あなたはもっと強くならなきゃ」みたいなパワーワードではなく、
「あ、そうだよね」とじんわり気づきをくれる言葉たちでした。
正直に言うと、その言葉を知って、すぐに何かが劇的に変わったわけではありません。
私はそれらを手帳にメモしたり、紙に書いて部屋の目につくところに貼ったりして、何度も自分に言い聞かせるように読み返しました。
その小さな習慣が、少しずつ、私の心の世界に風を通してくれたようです。
次のセクションでは、そんな私を救ってくれた「言葉たち」との出会いをお話しします。
ラクになるヒント|人間関係のストレスを解消する偉人の言葉たち
ストレスで心が押しつぶされていた頃、私の心に刺さった偉人たち、有名人たちの言葉があります。
決して「この言葉を読めばラクになるよ!」という即効性のあるものではなかったけれど、あのときの自分に必要だったのは、「滋養のように心に栄養をくれる言葉」だったのだと、今なら思います。
ストレスが限界のときに出会った「言葉」の数々
「すべての言い争いに参加する必要はないのよ。」 ─ オプラ・ウィンフリー(アメリカの司会者兼プロデューサー)
最初にこの言葉に出会ったとき、涙が出そうになりました。
「ああ、私はずっと参加しなくていい喧嘩に、自ら出席し続けていたんだ」と気づいたからです。
この言葉で、「自分から、自分の意志で、人と距離を置いてもいいんだ」と思えるようになりました。
逃げるのではなく、一線を引く。
このメッセージは、今も私の中に生きています。
相手があなたをどう感じるかは、
相手の課題なのだから。 ─ アルフレッド・アドラー(精神科医、精神分析学者、心理学者)
この「相手の課題なのだ」という言葉に、思わず唸っていました。
確かに「自分がどう思われるか」は、コントロールできないことなんですよね。
この言葉を知ってからは、「自分がコントロールできること」と「できないこと」を分けて考えられるように努めるようになりました。
嫌われることがあっても、それは必ずしも「自分が悪い」からではない。
相手の感じ方・価値観の問題だと切り離して考えられるようになると、少しだけ気持ちがラクになります。
僕も、みんなも嫌われている。
数人に嫌われても、数十億人に嫌われていない。
だから、その数人のためにエナジー費やすな。 ─ 有吉弘行(日本のお笑いタレント)
この言葉にはちょっと笑ってしまったけれど、心の奥にしっかり強く残りました。
「数人に嫌われた=世界から拒絶された」と感じてしまって、心がふさぎ込むばかりでしたから。
でも「あ、こんなふうに考えればいいのか」と、肩の力が抜ける気がしました。
嫌われないように生きようとするよりも、大事にしたい人・大事にしたい気持ちにエネルギーを使いたい。
その方が、自分の人生をちゃんと自分のものとして歩める気がします。
私は、誰かの一言に傷ついたり、沈黙の空気を感じると「私が何かをしたのかな」と不安になるタイプでした。
この言葉には、「自分が思うほど、相手は自分のことを気にしていない」という真実を、教えてもらいました。
「気にしない」とは、他人に冷たくすることでも、無関心になることでもなくて、
「これは私の心をわざわざ消耗させてまで持ち続けるべきこと?」と問い直すことなのだと思います。
それは、投げやりではなく「手放す」という選択。
人の感情まで背負わなくていい、そう思えたとき、自分の中心に戻れる感覚がありました。
短いこの言葉は、私にとってちょっと痛いものでした。
「相手にどう思われるか」いつも「周りの空気」を読んで、なるべく波風を立てないように行動する自分がいたからです。
自分軸というのは、強くて意志のある人だけが持つものだと思っていましたが、実は「私はどうしたい?」と、静かに自分に問いかけることの繰り返しで生まれていくものなのですね。
他人の評価や反応に揺れないというよりも、揺れながらも、ちゃんと自分に戻って「私はどうしたい?」と自分の軸を確認しながら生きること。
それが「自分軸を持つ」ということなのだと、今は思っています。
そうやって、少しずつ「人の期待」から「自分の選択」に意識を戻していくと、人間関係も自然とシンプルになっていくのを実感したのです。
─ダライ・ラマ(チベット仏教ゲルク派の高位のラマ)
この言葉にハッとしたのは、私自身が怒りで心が蝕まれていくのを感じていたからです。
理不尽なこと、不当な扱い、嘲笑―。
それに対する自分の怒りを、人にぶつけられないぶん、自分の内側にため込んで、静かに自分を傷つけていたことに気づいていました。
どんどん心も体もおかしくなっていきましたから。
無理に「ポジティブになろう」とするのは、逆に苦痛です。
そのかわり、「怒ってる自分」「不安な自分」を認めてあげるだけで、ちょっと心が緩むことがあります。
「今、怒ってるな」「不安なんだな」と気づいて、深呼吸して、そんな自分を嫌うのではなく、ただ静かに見守る。
そんなことを繰り返して、心の余白を持てるようになったとき、自分が力むことなく自分でいられるる感覚を持てるようになったようです。
あんなこと言わなければよかった。
こんなことしなければよかった。
そして、それは他人も同じ。 そりゃあ、そんな不完全同士なんだから、色々合って当たり前。
他人に完全を求めないこと。
自分自身が不完全なのだから。
─ 小池一夫(日本の漫画原作者、小説家、脚本家)
「どうしてあの人はあんな言い方をするんだろう」とか「人をいじめて平気でいられるなんて、最悪な人間じゃん」と、私は相手に「常識ある人間」「ちゃんとした人間」であることを求めていたようです。
でもこの言葉は、「人間はそもそも不完全な生き物同士。ぶつかっても当たり前」として、「相手も不完全な人間だから、気にするな」という、仙人のような達観した考え方を教えてくれました。
このこ言葉を覚えてから、私はほんの少しだけ、人に対する見方がやわらかくなり、人への恐怖心も薄れて、心の緊張がほぐれていくようでした。
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人間関係がラクになる、小さな心の変化
正直に言うと、人間関係についての名言を知ったからといって、すぐに人間関係が劇的に変わったわけではありません。
ましてや、憎んでいる人を許せたわけでもないし、全ての誤解が解けたわけでもない。
でも私の心の中は、ほんの少しだけ意識が変わった感覚がありました。
「気にしなくてもいいこと」を見分けられるようになった
以前の私は、誰かのちょっとした言葉や態度に一喜一憂して、「嫌われたのかな」「何か悪いことしたかな」とグルグル考え込んでしまっていました。
でも今では、「これは本当に気にするべきことかな?」と、一歩引いて考えられるようになったようです。
たとえば、返事がそっけなかった相手に対しても、
「もしかしたら忙しかったのかも」「相手の機嫌は相手のもの」と思えるだけで、自分の心を相手に費やす時間がぐんと減っていったのです。
「すぐに答えを出さなくていい」と思えるように
以前は、人の顔色を見たり、人がどう思うかを考えたりして、自分の言動を選んでいたことが多い私でした。
でも今は、「ちょっと考えてから返事しよう」と思える余裕が少しだけ出てきました。
これも、ジョブズの「他人の人生を生きるな」という言葉が、背中を押してくれたからだと思います。
自分がどう感じているかを確認する時間を、自分にあげる。
それだけで、気持ちがすごくラクになるものなんですね。
完璧じゃなくても、誰かに理解されなくてもいい
人間関係がうまくいかなくても、「自分の中には自分の居場所がある」と思えるようになったことは、今の私にとってのいちばんの変化です。
完璧じゃなくても、いい人じゃなくても、誰かに理解されなくても、
「それでも私はここにいていい」
「自分が大切にしたい思いに、エネルギーを使っていい」
と思えることが、こんなにも心を強く軽くしてくれるなんて、昔の私は想像もできませんでした。
このように、目に見える変化ではなく、心の中の小さな位置調整のようなものが、じわじわと日々を穏やかにしてくれました。
だからこそ、もし今、人間関係でつらい状況にいる方がいたら、「私の体験を参考にしてほしい」と伝えたいです。
よくある質問(FAQ)
Q. どうしても苦手な人と離れられません
物理的な距離を置くことが無理でも、心の距離はコントロールできます。
自分の意識として、相手と見えない「境界線」を持つといいかもしれません。
仕事は仕事で、あの人とは協力する。
でも私の心の平穏を、あの人には邪魔されない。邪魔されたら、すぐに離れる。
そんな意識を持つだけでも、なにかが違ってきます。
Q. ストレスがあるとき、名言は本当に役に立つ?
すぐに解決するわけではありません。
でも、自分の視点を切り替える「ヒント」にはなると思います。
Q. 気にしないようにしたいのに、できません…
気にしてしまうのは自然なこと。
そんな自分を否定せず、少しずつ気にする時間を減らすことから始めてみませんか。
なにかに夢中になる時間を持つ。
それも、心を解放してくれるひとときになります。
そうした時間の積み重ねが、自分の心を癒していくことにつながっていくと感じます。
感情整理を助けてくれるアプリが役立つこともあります。
私のおすすめは、心理学やマインドフルネスの知見に基づいた
「Awarefy(アウェアファイ)」というアプリです。日本製です。
*感情や思考を記録できるジャーナリング機能
*ストレスへの気づきを促すセルフチェック
*音声ガイド付きの瞑想やマインドフルネス
など、心をサポートしてくれる機能がたくさんあります。
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まとめ|人間関係のストレスを解消するヒントは、言葉の中にある
人間関係に悩んでいるとき、私たちの心はとても敏感になっています。
何気ない一言に傷ついたり、自分を責めたり、もうどうしていいかわからなくなることもある。
ストレスというのは、相手のせいに見えて、実は「自分の心の中でどう受け止めているか」によっても大きく変わるものだと知りました。
だからこそ、ストレスの正体を知って、自分の内側に少しだけ余白をつくることが、解消への第一歩になるのかもしれません。
今回ご紹介した名言や私自身の体験が、同じように悩んでいる誰かの心にふと届いて、「自分をちょっとだけ大切にしてみようかな」と思えるきっかけになれば、本当にうれしく思います。
人間関係がうまくいかなくても、あなたの価値が減ることはありません。
少しずつでもご自分の心をいたわってあげてくださいね。

赤裸々な私のストーリーを公開してしまいました。
後悔しませんように。
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